呉漢 宮城谷昌光

小説
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この本を読んで思ったのはやはり私は宮城谷作品が好きだということ.

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どういうタイプの本が好きなのか?いつも自問自答しつつ,読む本を探している.

思い返すと,本としては晏子が最も好きな作品なのだが,これに近いと思う.

そして,それが何でなのか?を考えて気づいたのは,人生を考えさせられるという点においてだった.
主人公の呉漢は当初,寡黙な青年であり,「わからないことを心にとどめ,時間をかけてみずから理解する者」であった.
潘臨は「わからないことをすぐに問う者を軽んずることにしています」と興味深いことを呉漢にいう.

最初に近い「安衆候の乱」の章で呉漢が
「話半分にきく,ということを知らなけりゃ,生涯,だまされつづけるぜ」
といわれるところは示唆に富む.

祇登という師匠のような人物が現れ,この人によって呉漢は内にしかなかった関心を外に向けるようになり,世界が広がっていく.

人間関係に対する考え方が非常に参考になる.

このような作品を書ける宮城谷昌光さんはやはり凄いと再認識した.
amazon では星の低い人もいるが,私としてはかなり満足の行った作品だった.

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