弓道場でカラフルな弦巻を持っている人を見かけたことがきっかけで自分も作ってみようと思ったのがはじまりだった.
(作り方をもう少し詳しく知りたい方は,「籐と紙バンドによる弦巻の作り方」へ)
その時はハマナカ製のエコクラフトと,水性アクリルニスを買って作ってみた.
作り方で参考にしたのはぶなさんのエコバンド弦巻作製のページ.
正直,弓をやっていて,手芸もやってる人でないと気づかないと思うが,よく思いついたなあという感動があった.
本当は籐で全部作れば弓道具屋で売っている弦巻そのままのものができるが,芯でないほうのつるつるの籐(籐椅子とかで使っている籐)は売っているのを見かけたことがないし,色がつかないのも面白くない.
エコクラフトで作れば色が選べるので,人と違う弦巻で区別しやすくていいなと思った.
ただ,芯はたまたま実家に籐があったので,籐を使って作ってみた.
二年前の正月休みに作ったのだが,延べ20時間ぐらいかかったと思う.
それであまりの面倒臭さに二度と作らないと誓ったのだが,先日矢を買ったことにより矢筒が必要になり,ビニールの同じ矢筒を買うのも面白くないと思い,これも手作りすることにした.作り方や材料を探したところ,今度は「弓道我人生」さんの手作り紙製矢筒ページで昭和包装株式会社(リンク変更 2020/6)を知り,こちらの方が断然安いので最初 30m1色 とサンプルをメール便で頼み,さらに4色を追加で頼んだ.
さすがに矢筒一本作ったぐらいでは余ってしまい,弦巻はもっとあってもいいやと作ってみた.
在庫の籐がなくなっていたが,ちょうど,ダイソーで売っているのを見つけたので,それを二つ購入した.一つあれば弦巻二つは楽に作れる長さはある.
一番左の黒が初代のもので純正エコクラフトの黒を使ったもの.
次がテラコッタという色だが,純正と昭和包装のが混じっている.
2番目のものは久しぶりに作ったら,10時間ぐらいで出来たのだが,仕上がりが少しいびつになってしまった.
そこで納得いかず作ったのが3番目のもの.色もナチュラルとテラコッタとブラックチョコでグラデーションにしてみた.3番目では初めて籐を1周完結方式で作ってみた.最初の二つは一本の籐をぐるぐるとぐろを巻くように巻いていたが,それだと最後がどうしても少し汚くなる.そこで一本一本輪を作ってから作ってみた.
まあまあ,うまく出来たが,対称になっている輪はぴったり長さをそろえないとやっぱりいびつになる.
4番目のものはネイビーブルーとバニラとナチュラルを買っていたので,それを組み合わせてみたのだが悪くないと思う.さらに組み方も向きを交互に変えてみた.特に芯になっている藤の長さを揃えるようにしたので一番きれいにできた.
藤は両側の端を同じ方向に斜めに切ってやると繋ぐ時にぴったり来る.最初は木工用ボンドで止めていたが,止めなくても後でニスを塗れば固まってしまうのでボンドで止める必要はない.エコクラフトもボンドで止める必要はない.その辺を端折ると結構早くできる.
最新作2つを拡大してみた.
編み方の向きが左側は同じ向きで右側は互い違いになっているのが分かるかと思う.
最後のものはだいぶ作業に慣れてきたので5時間かからずに出来た.
ちなみに巻きつける紙バンドは私の場合,両手一杯広げた長さが一番長い外周を巻く時の長さとほぼ一致していたので,それを考えて切っていくとうまく作れた.
作るのがだんだん面白くなっては来たがさすがにもう必要ないかなあ...
素敵な弦巻ですね。
私も作成してみようと思います。
実際の大きさはどの程度でしょうか。
大体の大きさもし宜しければ教えて頂けますでしょうか?
コメントありがとうございます.測ってみました.
弓具店で買った普通の弦巻は内径82mm,外径135mm,厚み25mmでした.
(厚みは一番分厚いところ.)
自作のは最後の写真の左側のものは内径90mm,外径145mm,厚み30mmで,
右側のものは内径97mm,外径148mm,厚み25mmでした.
厚み30mm だと弦三本は巻けます.25mmだと弦二本ですね.(三本巻けないこともないですが.)
弦に優しいように少し大きめに作ってます.ただし,あんまり大きくすると審査や大会で預ける時に隣の人の邪魔になりそうなので,これぐらいにしてます.ちょうど良いぐらいだと思います.
ありがとうございます。
凄く参考になりました。
もう一つ教えていただけますでしょうか。
余った「籐」を使ったとありますがこれはどこに利用するのでしょうか?
最初の巻き始めでしょうか?
最後の拡大写真(特に右側)をみてもらうとエコクラフトを巻きつけている「芯」が見えると思います.
その「芯」が藤です.
エコクラフト弦巻はほとんどの場合,2本組みのエコクラフトを2本束ねて,ちょうど断面を見ると
○○
○○
のように組んで芯にしていると思いますが,籐(トウ)で作るほうが楽です.
弓具屋で売っている籐の弦巻の「芯」ももちろん籐で出来ています.
ありがとうございます。
早速材料を集めてトライしたいと思います。
はじめまして、こんにちは
私もクラフトで弦巻を作っています。
出来上がりの形が決まっているので、配色のデザインに悩みます。
3作目のものはきれいなグラデーションになってますよね。
ありがとうございます.
配色悩みますよね.それが楽しいところでもあります.
作ってみないとわからないのですが,3作目は想像してたよりもちょっと暗い感じになってしまって,今のところ自分の好みは4作目のほうです.道場でも「いいね~」って言われました.
日々精進様
先日はありがとうございました。
材料を購入して作成を始めました。
今回は作成にあたって確認したい点が有るのですが宜しいでしょうか。
—–
最後の拡大写真(特に右側)をみてもらうとエコクラフトを巻きつけている「芯」が見えると思います.
その「芯」が藤です.
エコクラフト弦巻はほとんどの場合,2本組みのエコクラフトを2本束ねて,ちょうど断面を見ると
○○
○○
のように組んで芯にしていると思いますが,籐(トウ)で作るほうが楽です.
弓具屋で売っている籐の弦巻の「芯」ももちろん籐で出来ています.
—–
藤の方が簡単とお聞きしたので私も藤にクラフトテープを巻き付けていこうと思うのですが
藤も2本重ねて使用するのでしょうか?
また、購入直後の藤は固くて思うように丸くならないと思います。
藤手芸で良く行うように事前にある程度水に浸し、素材を柔らかくしておく必要はありますでしょうか?
質問ばかりで申し訳ございません。
ご教授頂けたら幸いです。
藤の場合は1本で大丈夫です.
私がダイソーで買った籐は巻いてあったので,そのままもう少し曲げるだけで大丈夫でした.水につけてません.
あと,1周ごとに長さを考えて切っておけばボンドで止める必要もありませんし,作業も楽です.ボンドで止める代わりにエコクラフトで締め付けてしまえばよいです.
ちなみに最近ダイソー行ったら既になくなってました.もう販売はやめたのかもしれないです.(未確認情報)
日々精進様
色々とありがとうございます。
私も探しましたが100円ショップに藤は売っていませんでした。
別の所で購入しました。
日々精進様、初めまして。
二つ拡大されている写真の右側の交互に編まれているものの編み方がいろいろネットで探しても分かりませんのでお聞きできたらと。
写真の左側の弦巻の編み方はネットで載っていて何とか形になってきたのですが、グラデーションの物も作りたいなと思うのですが、適当な所で巻き紐の色変えれば自然な感じになるのでしょうか?
試してみれば良いのですが巻き紐変えた部分で色の段差ができるような気がしてまだ試していません(^_^;)
言葉での説明は面倒かと思いますが交互編みのご教授を願えたら幸いです。
すみません.
気づくのが大変遅れました.
1周ごとに変えれば色は1周ごとに変わりますよ.
試しにやってみてください.
お返事ありがとうございました(._.)
グラデーションに関してはやってみると自然に繋がるのが分かりました。
ただ一段ごとに交互に編む方法がどうしてもうまくいきません。
けっこう強引に逆に編むのでしょうか?
しまいには差し込む網目も分からなくなってきたりして…(^_^;)
同じ方向で編み上げる物がきれいにできるようにはなってきたのでそれのみでもいいんですが、一つくらい交互編みの物を作ってみたかったので。
重ねての質問で恐縮ですがもしもコツがあれば教えてくださいませ。
確か最初は,気づいたら逆になっていたという偶然の産物だったと思います.
通常差し込む場所をいつもと違う(逆方向の)場所にしてみてください.
強引にやったという記憶はないのですが,何分かなり昔の話なのでちょっと忘れてしまいました.すみません.
ただ,そんなに難しいことはしていないはずです.
yasuo さんと同じで差し込む網目がわけがわからなくなった時にたまたま出来たような気がしてます.