オリセットネット

最終更新日: 公開日: 2008年06月

最近,庭や畑でに刺されることが多くなってきた.
私は煙がだめで,タバコは言うに及ばず,線香もだめなので蚊取線香は使えない.
電気マット式のものもにおいがだめで使えない.
どうにも気体の毒薬を吸っている感じもする.
超音波も効かないとどこかで聞いたし,刺されるがまま,悔しい思いをしていた.
突然,前にガイアの夜明けで見た「オリセットネット」を思い出した.
これは住友化学が作って,ユニセフに買い上げてもらい,ユニセフがアフリカでマラリアに苦しんでいる人たちに配っているものだ.
ユニセフに買い上げてもらう形でも,事業として成り立たせているところがすごいことだと思っていた.
日本でどっかで売っているのかな?と,その時は漠然と思っただけだった.
最近,に刺されるようになって思い出したということだ.
ネットで探しまくった結果,どうも売っていないのではないか?という気がしてきたので,とりあえず電話してみた.
テレビでは蚊がとまってすぐにいきなり死んでいたので,あまりにも毒性が強く,マラリアになるよりはましなので,アフリカでは使っていても,マラリアの被害のない日本では許可が下りないのか?とおもったからだ.
「日本では販売していないし,今のところ予定もない.」
とのことだったので,なぜなのかを詳しく教えてもらいたく,折り返しにしていただいた.
すると,結構すぐに折り返しの電話がかかってきた.
(消費者を直接相手していないにも関わらず,とても対応がよい.)
技術の方から話を聞かせてもらった.
「毒性が強すぎて売れない」「日本の蚊には効かない」ということはないらしい.
テレビでは効果が強力に見えたが,少なくとも停まってすぐというのではなく,死ぬまでに十秒から数十秒はかかるらしい.
販売していない理由は端的に言うと,
・住友化学は直接末端製品を作って販売するような仕組みを持っていないので,どこかの会社からそういう提案がないので販売していない.
ことが原因のようだ.
また,ではどこかの会社(殺虫剤作っているような会社)が売ればいいのではないかと思うが,
・日本では売れないのではないか?
(蚊帳というものが日本では既にあまり流行っていない.)
・ある程度売れないと薬事法で認められるためにかかるコストを回収できない.
という懸念事項があるので,なかなか難しいのではないか?とのことである.
ちなみに蚊帳は古い木造の場合はまだまだ有効である.うちも去年まで使っていた.
ただ,この製品の利点は蚊帳というよりは網ということにあると思う.
蚊取線香や電気式マットなど毒性のある成分が空気を漂うのはどうもいただけない.
今後もなくなっていく傾向にあるのではないかと思いたい.
オリセットネットの場合は空気中に漂うことはほとんど 0 といっていいほどないらしい.
ただし,が停まらないと効果も 0 ということだ.
だが,それが安全でいいと思う.
網戸に使う方法もあるが,私は蜂の駆除をするときなどにかぶっている網のように使いたい.
あのように作った帽子があればかぶる.農作業中は顔を結構狙われるのだ.
レインコートのように体全体をおおう形だとなお良いと思う.
こればかりは売ってみない限り,誰にも分からないことではあるが,私としては切り売りの形でもいいから売ってほしいと思う.
牛舎などでも使えるのではないか?
アフリカへの貢献はすばらしいし,日本の企業がそういう技術を開発していることは本当にとても良いことだと思うが,それを日本で使えないというのは一体どういうことなのか?
殺虫剤や線香などは便利は便利だが,網戸にしてしまえばもっと楽なのに...
網戸を作っているメーカーで販売してもらえませんかね?
ホームセンターに売っていたら,買って自分で加工して使うのに.
蚊取ラケットは最高だが,農作業やっている最中ずっと振り回しているわけにもいかないし...
なんとかならないものか...

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