数学・算数の学力が上がらなくて困っている人へ

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ネットには本当に役立つ情報が載っていることは少ないのだが,このブログはなるべく本当の情報を載せたいと思っている.
なんとなく気まぐれで普段思っていることをちょっと書いてみる.

大学時代には家庭教師をずっとやっていた.
今も子どもたちを少し教えているのだが,算数・数学が苦手な人は案外多いようだ.

実は小学校や中学校の算数の成績を上げることはそんなに難しいことではない.
成績の悪い子は算数の能力と思われているものではない,別の能力が必要なのだ.

ここで答えを言うのは簡単だが,折角なのでちょっと考えてみる.

算数ができるようにならないという理由

例えば,百マス計算というものがある.

リンク先のアマゾンの書評はたくさんあるが,ここにその答えが書いてある.

否定的な意見を取り上げる.

  • 小学校5年生のときにやらせたけど嫌がった.
  • 1冊だけやらせた.
  • 特に本当に力をつけたい子は早々と拒否.
  • 全員ができるようにはならない.
  • 多くの教師が昔からやっていて,多くの教師がやめた.

この人たちの言っていることは全部正しいと思う.
どういうことか考察してみよう.

小学校5年生のときにやらせたけど嫌がった.

小学校5年生でこれをやらせるというのはちょっと遅すぎる.
「こんなのやらせやがって!」とプライドを傷つけてしまうのだと思う.それを考慮してうまくやらせないと嫌がるのは当たり前だ.
早ければ早いほど良い.幼稚園でやらせるのが一番いい.
幼稚園ならば,みんなが手放しでほめてくれるのは間違いない.

1冊だけやらせた.

1冊だけやって計算力が伸びるとしたら,その子は本当にすごい子である.

百ます計算の真実

この本には,「割り算で2分を切るまでやった方が良い.」と書いてある.
1冊でそのスピードが出るならOKだ.
だが,ほとんどの場合1冊でそこまでのスピードが出るのは不可能だろうと思う.
自分でやってみればわかるが,正直異常な速さである.
しかし,ここまでやらないと意味がないのである.

特に本当に力をつけたい子は早々と拒否.

本当に力をつけたい子が拒否したというのは状況がよく分からないが,おそらく「こんな簡単な計算アホらしくて出来るか!」ということなのかと推理できる.
このこと自体は当たり前のことだ.頭のいい子は計算が基本的に嫌い.
問題はこの子が本当に出来る子なのかどうか.
難関中学の過去の入試問題を普通に合格平均点以上をとるような子なら,やる必要はない.それでもやって損なことはないと断言できるが,それでも,最初から割り算2分切れるようならやる必要はない.

全員ができるようにはならない.

これはちゃんとやれば全員できるようになるはず.
ただし,「ちゃんと全員やる」ということが異様に難しいことだということがわかっているかどうか.
さっきも書いたが,「割り算で2分を切る」までやっているかどうかである.
「言うは易く,行うは難し」である.自分の子でさえ,なかなか難しいと思う.学校の先生なら尚更である.

多くの教師が昔からやっていて,多くの教師がやめた.

つまり,全員が「割り算で2分を切る」まで毎日続けていないのだろうと思われる.
そして,効果がないと思ってやめているのだろう.
おそらく,やってみてやめた教師というのは,昔,自分が算数・数学を得意としていた人ではなかったと思われる.

一般的に数学ができるということは?

「数学ができるというのはなんなのか?」
出来ない人は誤解をしていると思うが,結局は
覚えている解法のパターン数(記憶力) × 組み合わせて引き出してくる力(応用力)
に尽きる.
だから,記憶力が良ければ,応用力があまりなくても解けるし,記憶力がそれほどでなくても応用力があればなんとかなる.
両方あれば鬼に金棒である.
数学は「記憶の科目だ」といっている人もいるが,間違いではない.
しかし,記憶力がなくても,「公式」を導き出す応用力があればなんとかなるのも事実.

ではどうすれば数学はできるようになるのか?

解法のパターンを記憶しつつ,これまで知っている解法を組み合わせて新しい問題を解ける応用力を養うのが一番早い上達の秘訣ということが分かる.

そして,算数・数学が苦手といっている子はまずそこまでいっていない.

  • 四則演算のスピードが遅いし,間違う.
  • 分数の計算も考えながらやっている.

実は素因数分解がわかっていない

そもそも,最初にやるべきことは...

つまり,まず解法のパターンを記憶する前,組み合わせ方を見つける訓練をする前にやることがある.

それが「ひたすら計算をやりまくる」ことなのである.
集中力のある人間なら,別に「百ます」をする必要はないのである.
計算問題なら何でも良い.
ただ,難しいのはどこまでやればよいかを判断することである.
とにかく,ひたすら計算をやりまくっていると突然「分かった」ような気になるのである.
子ども自身がそれを自覚できればいいのだが,教えている方はよく分からないので結局続かないのである.

ここで簡単なのは「百マス」を行う方法である.幸いなことに「百ます計算の真実」には「分かった」の基準が書かれている.
それが割り算100ます2分以内というタイムなのである.

だから,とにかく子どもの算数の成績が悪くて悩んでいる親はこの時間を切れるようになるまで,「ひたすら百ます計算をさせればよい」のである.
簡単なことだ.
泣いてもわめいても,とにかくやらせる.
ただし,タイムを計ってみんなでやれば「普通はやる気がでるでしょ?」というのが百ますなのである.

算数というか学力をつけるために必要なもの

ここまで書けば気づく人は気づくだろう.
算数をとくのに必要なのは持続力なのである.
持続力がある子は集中力がある子でもあるだろう.
「百ます」は比較的,集中力をつけやすい教材なのである.
別に百ますでなくてもいいわけだ.集中力を切らさず,持続して勉強する癖をつけるのに百ますは簡単だからよいだけ.
でも,真実は「こんなアホみたいに簡単な教材でさえ続けさせることができない」指導者が多い
私もその指導者のうちの一人に入っているかもしれないので,あまり大きな口は叩けないが,要するにこういうことなのである.

馬鹿と鋏は使いよう

結局,できる子は自分で進んで百ますをやるし,出来ない子はやらせてもやらない.ということだが,親や指導者のやり方次第で一人では出来ない子がやれるようになるということはある.
いい教材でも使い方を間違えると全く意味のないものになってしまう.

この文を読んでやらせてみようと思った親はアメでもムチでも方法は問わないので,「計算をやらせ続けて」みてはいかがだろうか?
ただし,割り算2分を切るまでは5冊,10冊は覚悟してやらせること
コピーして印刷するよりコストを考えると買った方が安いと思う.

本当は百ます以外の別の教材がもっとあれば,このことに気づく指導者は増えると思うが,昔あったいい教材が探しても見つからない.どうやら廃刊になったようだ.

世の中なかなか思うようにはいかないものだと感じる.

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