逆浸透膜方式浄水器 APEC RO-CTOP を直輸入で購入

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放射性物質の汚染により,水道水が汚染されたのは3月末のことであったが,この時は活性炭式の浄水器しかなかったので,本当に大丈夫?と思いながらも使わないよりはましと思って,しまってあったものを引っ張り出して使っていた.

その後,逆浸透膜浄水器なら,セシウムやヨウ素を除去できるという情報を得たが,ちょっと調べた限りで15万から20万することが分かったのと,その後不検出になったので,まあいいかと放っておいた.
(逆浸透膜は,Reverse Osmosis Membrane で RO膜とも呼ばれている.)

最近,なんとなくネットを見ていたら,アメリカから直輸入すれば,3万円弱で手に入るという情報を知ったので,初めて輸入に挑戦してみた.

順を追って説明してみたい.
(購入したのは下のバナーのサイト)
Improve life with a top water filter system

逆浸透膜浄水器

逆浸透膜方式の浄水器では海水も淡水になる.
セシウムはナトリウムと同族でしかも原子は大きい.
この浄水器はとにかく不純物をかなり取り除いてくれる.
つまり,体に良いものも悪いものもとにかく除いてくれ,純水に近い水にしてくれる.
100% ではないにしてもかなりの程度取り除くことは間違いない.
現在選べる浄水器でセシウムを除去できる可能性があり,最も手に入れやすいものはこのRO式の浄水器であろう.
前から上のような考察はしていた.

商品選定

アメリカの浄水器メーカーである APEC を最初に知ったのは 2ch の浄水器のスレッド.
「熱帯魚用の浄水器がRO式なので,それ使えんじゃね?」という内容に最初にピンと来た.
その後,APEC の浄水器に言及している発言があった.
検索して調べてみると確かに輸入している人がいるようだ.
横浜の子どもたちを放射能から守る会のMLにも購入した人の話が出ていた.
みんなよく調べているなあと感心しながら,これなら大丈夫ではないかという目処がついた.
3万円弱ということで例え失敗してもそれほど被害は大きくない.
また,カードによる購入ならば,何かあってもカード会社に話をすればいい.

何より,購入時に不純物の混じり具合をチェックするセンサーがついてくるので,自分で調べることが出来るというのが良い.
ネットに情報を出している方は皆その写真をつけていた.(私もつけることにする.)

水道水の水圧チェック

次に機種選定だが,水圧が十分にかかっているなら,RO-CTOP で十分ということが分かった.
この機種に必要な水圧は30-100 psiと書いてある.
google に聞いてみると,
30 pounds per square inch = 0.206842719 MPa
となっている.つまり,0.2MPa 以上あればいいわけである.
横浜市水道局に聞いてみた.これは自分の住所を言えば最低限確保している家の前の配管までの水圧を教えてくれる.
それによると,私の住んでいる場所は最低 0.25MPa は確保しているということだった.
これでクリア.

購入

こちらのメーカーのサイト(freedrinkingwater.com)で購入.
浄水器の商品リストにはポンプ付きのものもある.
実際に購入したのはRO-CTOP
最初と2番目のフィルターがサービスされていて,TDSメーターもついている.
(このフィルターは半年に一度交換すると良いらしい.)

購入の合計額は$332.49 (税関での通貨レートは1$=76.55円だったが,カード会社での引き落とし額は25800円だった.レートは約77.6円)

内容 価格
RO-CTOP Countertop Ultra Reverse Osmosis 75/90 GPD System $259.00
日本向け値引き -$25.90
送料 $99.39
合計 $332.49

ちなみに,自分で外国から輸入するのは嫌という人は輸入を代行してくれていて,国内で買える逆浸透膜浄水器もある.
でも,やはり直輸入に比べれると少し高い.

購入時に気をつけると良い点
日本向けに安くしてくれているので,そのコードを購入時に入れる.
(JAPAN Relief Program 日本救済計画)
上記サイトのコードを確認していれること.
10%値引きしてくれる.ありがたや.

到着&設置

9/27に注文して,10/3に到着.
注文時に確認メールが来ただけでその後は何も来ず.
ヤマトさんが持ってきた.その際,

500円を徴収される.「これは何?」と聞いても配達員の方も「何でしょう?」というばかり.
明細を見ると仕入れ価格が $139.79 となっていて,それが 10700円でそれに対する消費税が5%かかって 500円とられていることになっている.
10700円の 5% は535円だが,その辺はよく分からない.100円未満切捨て?

とりあえず箱を開けてみたところ.

早速蛇口に取り付ける.

内径は23?4mmぐらいで奇跡的?に一致した.
しかし,なぜか回らない.よく見るとOリングが太くてだめなようだ.
仕方ないので,前につけていた浄水器のOリングと代えてみると,ぴったりあった!
よし,これで問題なし.

ちなみに浄水の時はコックを引っ張る.で,使い終わったら,押さないで水を止めてひたすら待つ.これが結構時間がかかるので辛抱がいる.
チョロチョロでも出ているときはコックは戻らない.ほとんど止まったら,コックが自然に戻る.

ちなみに付属品がついているので,蛇口によってはこれを使えばよいかもしれない.
最悪,ホームセンターで相談すればいいやと思っていたが,これに関してはラッキーだった.(しかし,この後に罠があろうとは...いや自爆か.)

さて,確か第一フィルターと第二フィルターだけで初期通水をした方がよいとかどっかにかいてあったな.確かにカーボンフィルターの後ろに肝心のROフィルターがあるんだから,そこに到達する前にゴミがでるなら捨てた方がいいだろう.
と思い,第三フィルターにつなぐチューブを外す.

ここで私は失敗しました.気をつけましょう.
マニュアルには確かに押したら外れると書いてあるのだが,違う部分の写真だったので,なぜか信用できず,引っ張って外そうとした.前に空圧部品を扱ったときに確か引いて配管外した経験があったからだ.
自戒の意味を込めて写真載せときます.

伸びちゃってます.無理に引っ張ったら駄目です.少し押しましょう.
少し押したら外れました.まさに,「押して駄目なら引いてみな.」ならぬ「引いて駄目なら押してみな.」.

「愚者は経験に学ぶ」を地で行ってしまった.いや,歴史でなくて,マニュアルに学べか...
でも,なんとか漏れることはなかったので,よしとする.

とにかくそこを外して,初期通水すると黒い水が勢い良く噴き出すのでこれも気をつける.台所中に炭?が飛ぶので本当に気をつけよう.

それが終わるともう一度挿して元に戻す.

そしていよいよ通水だが,なかなか出てこない.気長に待とう.

最初の水はやはり黒いのでこれも捨てる.
今度は出口のホースについている赤いキャップを外しておこう.これも吹っ飛ぶので,気をつけよう.
いや,マニュアル読むと全部書いてあるんだけど,まあ読まないね...

実際の浄水結果

TDSメーター(水中の不純物の量を測定する器械)が付属しているので,早速測ってみた.

元の浄水器 水道水 ミネラルウォーター RO浄水器(雨の日)
73ppm 54ppm 140ppm 5ppm

浄水器は最初しばらく出しっぱなしにしないと一ケタまでは下がらない.

ミネラルウォーターは長寿の里というところの「霧島火山岩 深層水」というものである.誤解されると困るのでこの数字は「どれだけ不純物が含まれているか」であって,汚染物質が含まれているかではない.体にいいか悪いか分からないがミネラル分が含まれていれば,大きい数字となる.
うちの場合,前に使っていた浄水器を通した方が数字が大きくなっているということは何かが浄水器から溶け出しているということを意味している.それってなに?
まあ,ミネラル?ということにしておくか.

とにかく,54ppmあったものが,3?5ppmになったので,不純物は10分の1にはなった.なんか気持ちがいい.

(追記 2011/10/31)
「長寿の里 深層水」で検索してこられる人がいるので,誤解ないように添付されている分析試験成績書と水質検査結果書の抜粋を書いておく.
セシウム134, セシウム137, ヨウ素131 に関しては検出下限が20Bq/kgだが,「検出せず」となっている.
その他,一般細菌 0/ml,大腸菌群 「検出されない」, 硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素 0.1mg/l(基準値 10mg/l以下), 塩素イオン 5.4mg/l(基準値 200mg/l以下) などとなっていた.