知らなかった万華鏡の世界
先日,西伊豆の土肥温泉に旅行に行った.
最近,精神的にしんどいニュースが多くて,参っていたからだ.
半分は釣りも目的だったのだが,1泊2日の旅行では釣りは二日目にするしかない.
(話が長いので,とりあえず映像)
一日目はどこ行くか?と考えたが,嫁さんが黄金崎クリスタルパークというところに行ってみようというので,そこにいくことにした.
そこには主としてガラスの造形物が置いてあったが,一部屋だけ万華鏡だらけになっている場所があった.
今まで万華鏡というのはきれいだとは思っていたが,すぐ飽きてしまうようなものという印象しかなかった.
しかし,そこにおいてある万華鏡は見たことがないようなものが多く,興味をそそられた.
その中でも今までに見たことがない映像でキラキラきれいな画とこちらに向かってくる光線が印象的な万華鏡があった.
これが展示してある万華鏡の最後の方にあった山見浩司さんという方がつくられた「宇宙」という名の万華鏡である.
「欲しいー!」
と思ったが,よく見ると芸術作品のようなプレート(作品の解説だったか,作者の経歴だったか.)が置いてあったので売りもんじゃないんだなとあきらめた.
でも,出たところのショップで,万華鏡が売っているのを発見!
しかし,きれいなものはステンドグラスで出来ていて,値段が一万以上する.
それでも一瞬買いかけたが,あいにくその日のその時刻は夕方だったせいもあり,年の締め日で締めちゃったので,クレジットカードの決済が出来ないといわれてしまい,あきらめた.
ただ,本当に欲しかったのはあの「宇宙」だったので,「まあ仕方ないな」程度に考えていた.
そして,次の日は釣りをがんばったが,ネンブツダイばかり釣れて散々であった.
(全部リリース...)
それで家に帰ってきてから,やっぱり万華鏡が気になったので,ネットで調べてみると,思っていたより,万華鏡の世界は深く,面白いことが分かった.
ミラーシステムにはいろいろな種類があること,手作りしている愛好家も沢山いることがわかった.
そして,山見さんの作品は代官山の店で販売していることも分かった.
そこで,万華鏡の数が多いという情報があった麻布十番にある「カレイドスコープ昔館」にいって,他の万華鏡も見てから,山見さんの「リトルベアー」に行くことにした.
麻布十番の店ではお兄さんがとても親切に教えてくれて,非常に好感が持てた.
その中でも,ルーク&サリーデュレット(Luc & Sallie Durette)というアメリカの夫婦の作品にかなり魅せられ,かなり欲しくなったが,「宇宙」の印象が強いため,一旦我慢して,代官山に向かうことにした.
ようやく話が本題に入る.
「宇宙」はもう作っていないということだったのだが,「あれは昔の作品で今の方が腕もよくなっている」といわれ,「宇宙」に似た「ヴィーナス」というタイプの万華鏡をすすめられた.
確かにこれもいいのだが,何か少し物足りない.
かなり長時間話をさせてもらって,「もっとこうだったら,どうでしょう?」とか言いたい放題言った挙句,「作りましょうか?」といわれ,「でも,一度焼き物で注文して作ってもらったら,出来上がりが思ったようになってなくて,後悔した覚えがあるから,注文はしたくない.」と我ながら無茶なことをいった.
それでも山見さんが「買わなくてもいいですから,作ってみますよ.」とおっしゃってくれたので,「では,それでお願いします.」となった.
内心,「これは結局買うな」と思ったが,出来上がったのが「ちょっと違う」ってなったら困るなあとは思っていた.
1週間ほどして連絡を頂き,再度訪問して,一目見て気に入ったので,結局購入.
で,結論から言うと,「かなり癒されるし,飽きない.」
やっぱり値段が張るものはそれなりの内容を伴うものだ.
山見さんは日本の万華鏡界の中では第一人者と言われている方のようだが,さすがという他ない.
万華鏡のことをあまり知らなくて,この記事読んだ人はだまされたと思って,一度,麻布十番の店と代官山の店に足を運んでみてください.きっと癒されるはず...
家族で行っても,デートで行っても,もちろん一人で行っても楽しいと思います.
思わぬ出費があるかもしれないけど.