シャープ洗濯機 ES-75N E21 (エラー21) を直す一つの方法
修理までの経緯
もう購入してから10年ぐらい経つSHARPの洗濯機 ES-75N .
半年前ぐらいから,すすぎから脱水に移るときに E21 というエラーが表示されて止まってしまうようになった.
E21というのは「ふたのロックがかからない」時に出るエラーなのだそうだが,よく観察していると
「ロックがかかる.」
↓
「エラー 21」
↓
「ロックが外れる.」
という動作をしているので,意味不明.ロック動いとるやないか!と突っ込みたくなる.
(実際,この後シャープへ電話して突っ込んだ.)
もう一度スタートを押せば始まるので,結構面倒な状態だったが,致命的な感じでもないので放っておいた.
しかし,ついにスタートを押しても再開しないようになったので,これはイカンとシャープに電話することにした.
(実際にはこの後,嫁さんが中の洗濯物をかき回してからスタート押したら動いた.振動で接点がつながったのだろう.)
これが,またお約束でなかなか繋がらない.
その間にネットで調べてみようと思い,検索してみるといきなり,それっぽいのが見つかった.
これがその「シャープ洗濯機 ES-U70C 故障の原因がボロボロになったマイクロスイッチだった」ページである.
しかし,このスイッチはドラムが内部の壁に当たった時に回転を止めるためにあるストップスイッチと呼ばれるものらしい.しかもこれのエラーは E04 らしく,E21とは違う.
でも,なんとなくこれっぽいので,シャープの人に電話で確認すると,このスイッチの不良で E21 は出ないらしい.
詳しく聞こうとすると,シャープエンジニアリングに聞いてくださいと逃げられる.
とりあえず,翌日に来てもらう予約を入れると,電話が朝かかってくるので,その時に聞いてくれといわれた.
仕方ないので電話の予約だけして,自分で分解してみることにした.
修理方法
ふたを上げると手前にある蓋のついているネジ2本と奥のネジ2本外すと簡単に上部が外れる.
そして,その上部の左側にロック機構のユニットがある.
これがネジ4本で止まっているので,これを外す.
ユニットが外れるが,これもネジが3本ついているだけなので外すとふたが取れる.
すると,ソレノイドとマイクロスイッチとマグネットスイッチが現れる.
このマイクロスイッチが先ほどのリンク先のページにあったものとそっくりだったので,原因はこれではないかと思い,外してテスターで調べてみたが,全く導通していない.これで動く方が不思議..
ここまで確認したので,明日電話で聞いてみようと思い,その日は終わった.
翌日かかってきた電話で部品の内容は確認したのだが,E21のエラーはどうやらマイクロスイッチらしい.
そして,このロック機構の部品代だけで4000円かかるらしく,さらにこのマイクロスイッチだけは売っていないらしい.
さっきのページにあった型番「210 530 0433」ではないのか?と聞くと「これは確かにストップスイッチだが,ロック機構の内部にあるものと同じだとはいえない.もしかしたら同じ可能性もある」とのことだった.
最悪,これだけ買いに行けばいいやと思いつつ,このエラーを直すだけで4000円の部品は馬鹿らしいと感じ,接点を磨くことにして,一旦電話は置いた.もちろん,修理に来てもらうのはやめた.
ちなみに修理に来てもらうと15000円ぐらいかかるらしい.
これが,その問題の部品.ロック機構の中にあるマイクロスイッチである.
(後日談.先日,洗濯機は新しく購入したが,その前に他のページで知って買った 210 530 0426 というマイクロスイッチはこの形とは違うもので形状が合わず失敗だった.(2014/07))
それでもう一度洗濯機をばらして,マイクロスイッチを取り出し,中をあけてみると案の定,錆が一杯ついている.接点復活剤を吹き付けてやると簡単にはがれた.テスターで測ってみると完璧に動作している.
ロック機構にマイクロスイッチを組みなおす時には線を引っ張らないように,マイクロスイッチを傾けないように慎重に行うと良い.(最初急いで直したときにはちょっと傾いていたせいか,エラーが出た.)
とりあえず,これで直ったようだ.
10年ぐらい経ってて,いつ本格的に壊れるか分からないので 15000円も出さなくて済んでほっとした.
こういう情報を載せてくれている人たちに感謝しつつ,私もここに情報を載せておくことにした.
※ロック機構の写真追加(11/21)
再修理
追記(2013/4/12)
また,エラーが出たので同じように修理.
ついに金具が折れたが,Uの字を浅くして対応.
また復活.
リコール
追記(2013/11/18)
シャープから無料点検修理のお知らせが来た.
この機種は対象機種だった.修理は完了.
詳しくは全自動洗濯機の無料点検修理のお知らせ(発煙・発火の恐れ)へ
この個体は made in Japan だったようだが,なかなか長くもってくれるのでありがたい.