文句を言わねば企画は出来る

最終更新日: 公開日: 2010年06月

先日のカンブリア宮殿で政治家が3人出てきて,対談をする回があった.

その中で「小泉改革が見直されている」という話が出ていた.
マスコミが勝手にあおっているので,「見直す」という表現もおかしなものだと思ってみていたが,企画や仕事の本質に迫る話があったので,興味深かった.

「小泉改革の規制緩和でタクシー業界が賃金が安くなってひどい」というマスコミの論調があったのは私も知っている.
そりゃ,同じ事業をする人が増えれば過当競争になるのは当たり前やん,別のことすりゃいいだけだと普通に思っていた.
製造業なんて常に競合他社と戦うのが当たり前だし.

番組では「小泉改革さまさまです.」といっている近畿タクシーの人が出ていた.そして,「スイーツタクシー」という2時間6000円のサービスの紹介をしていた.
つまり,付加価値をつけたら,商売繁盛しているという話だった.

番組を見ていると規制緩和の本質はこれだったのかと改めて気づかされた.
規制に守られていない他の業界では創意工夫は当たり前で,それが出来ない会社はどんどん退場していっているのに規制に守られている業界が「小泉改革」を負の遺産だの何だのいっていたのかと.
小泉氏が政治家としていいか悪いかとか,関係なく,そもそも規制緩和に反対している意味が分からなかったのだが,この番組で分かった.
つまり,「ただ単に頭使って仕事していない人たちが,頭使わないといけなくなった,どうしてくれるんだ!」といっていたわけである.

今,いるポジションで全力で考えれば仕事なんていくらでも面白いし,アイデアを思いついても,その職場で実現できないなら,実現できる方法をその上の上司を説得したり,独立する方法も含めて考えればいいし,とにかく文句を言わずによくよく考えれば道は開けるのではないかと改めて思った.

自分の置かれた状況に文句を言ったら,そこですべては終わり.
逆にその状況を楽しめば,いくらでも企画できる.

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