目標設定の仕方
サッカーワールドカップの日本チームの目標がベスト4だという.
かなり違和感がある.ベスト4ってなに?
テストに置き換えた場合,優勝は満点.予選突破は単位をとれる60点と同じかなあと感覚的に分かる.
ではベスト4って何点?
80点?85点?こんな点を目標にすることってあるのだろうか?
一体何を目指しているのだろう?
そもそも目標って何なんだ?と考えさせられた.
目標というものはモチベーションを高めるために自ら掲げるハードルだと考えることが出来る.
(もちろん,留年したくないので60点を目指すというのは立派な目標である.)
しかし,何をクリアすれば目標が達成できるかがある程度分からなければ,そもそも目標の意味はあるのだろうか?
つまり,ハードルの越え方が分からない状態でハードルを越えるという目標に意味はあるのだろうか?
テストの場合は日ごろやってきた問題を全部解ければ満点をとれる可能性はあると思うので目標はある意味立てやすい.全部記憶するというやり方もある.
他の教科をがんばりたいので,時間がなく,やむを得ないが60点をこの教科では取りたいということもあるだろう.(そもそも,普段から勉強しておけという話はこの際考えないことにして.)
それで60%だと問題が偏った時に危ないので,80%は全部記憶しておくという目標達成手段も考えることが出来る.
話をサッカーに戻す.
では,岡田監督の中でベスト4を達成するために何をしなければいけないかということは明確になっているのだろうか?
どうもテレビの発言を聞いていて,手段が明確になっているとは思えないのだ.
そもそも,どの相手でも同じ戦い方で勝てるレベルに達していないと思われる時点で,このような抽象的な目標を立てることは意味があるのだろうか?
ベスト4というからには,予選突破は確実にしなければいけないのだが,そのために選手やチームがどういうサッカーを行えば,予選で当たる各チームに勝てると考えているのだろうか?
達成手段が明らかになって,初めて目標が立てられると思うのだが,この考え方はおかしいのだろうか?
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
のマネージャーにやってもらった方が全然ましに思えてくるのだが...