炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 夏井睦

最終更新日: 公開日: 2014年08月

かなり興味深い本であった.

著者はもともと「外傷の湿潤治療」を広めた方ということを最初の方に知り,ますます興味がわいた.最初は確か「ゴッドハンド輝」」という漫画で知ったのだが,実際にやってみると確かに治りは早い.
言っていることももっともだと感心した覚えがあった.

以前に読んだ「糖質ダイエット」本ではもう一つ腑に落ちず続かなかったので,この本はどうかなと半信半疑の気持ちもあったが,湿潤療法のことを知って俄然期待が高まった.

糖質制限に関して,ある程度の知識はあって読んでもこの本はかなり面白い.というか,知っている人こそ読むとよいのではないか.

この本を読んで,今まで私が何かおかしいなと思っていたことのいくつかが解決した.
例えば,
・ご飯食べた後とても眠たい現象.
・カロリーってどうやって計算しているの?
など.
実際,炭水化物や糖をとらないでいたら確かに眠気がほとんどないので,びっくりした.

砂糖を作り始めた経緯,哺乳類のエネルギーの取得方法,食べずに生きる動物,ついには人類の歴史まで話は及ぶ.
かなり面白く読ませてもらった.
実際,この本を読んだ後,1ヶ月ほどプチ糖質制限をしてみたら,3kgほどやせた.

ただ,やはりこの本にもあるように糖は中毒性のもののようで,また復活してしまった.
それでもそれを分かっていて,食べるのと分かっていないでただ食べるのでは美味しさが違う.
やはり,この本を読んでよかったと思う.

やはり炭水化物には中毒性があるということを痛感している.
でも,それだけにおいしいごはんは「本当においしいな」と噛みしめながら食べるようになった.

結局,どうしても食べないほうがいいなと思うときはコーヒーを飲んで,気持ち悪く(胃を痛める感じ)して,間食をやめたり,昼食を抜いたりする方法をとっている.
これだけでもすぐに体重は減ってくる.
まあ,これでよしとする.
あんまり気に病むとそれはそれでストレスだと思うし...と言い訳しておく.

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