ONKYO のアンプ A-701XD の修理
今から24年前に大学入学のお祝いで買ってもらって,いまだに使い続けている ONKYO のアンプ A-701XD だが,ここ数年前から,電源を入れたときに「ブーン」というノイズが入り,非常に耳障りとなっていた.
セレクタスイッチをカチカチしてやると,じきに直るのでそのままで使っていたが,さすがに限界が近づいたようでなかなか音が消えなくなってきた.
そろそろ,アンプも買い替え時かと思い,アンプを見に行ったが,マランツもデノンも当時のこのアンプと同じぐらいの価格帯のものを聴いてみたが,スピーカーの違いはあったとしても,格段に良くなったという感じはしない.
「これ,捨てるのはもったいないんじゃない?」
と心の声がする.
例によって,ネットで調べてみるとオンキョーのこの頃のアンプはどうもセレクタの部分が弱点なようで,みんなやられているみたいだ.
とりあえず,オンキョーの大本のサービスセンターに電話して,事情を話して最寄の大船の電話番号を教えてもらい,直接修理している人の話を聞いてみた.
そうすると,やはりもうセレクタの換えの部品はないらしい.
「最悪,直結することならできるかもしれない.」
といわれたが,そのままいろいろ話して,以前,「正面から接点復活剤吹きかけたけど直らなかった」という話をしたら,「基板についているセレクタに穴があるので,そこから吹きかければ直ることが多い.KURE556がおすすめで,その後コンタクトスプレーをするといい.」という情報を得た.
どうしても駄目なら自分で直結するか,センターに持っていけば直結してもらえそうだったので,とりあえず,駄目元でやってみることにした.
701XD は DAコンバーターがついているので,実際のところ,肝心の基板に到達するまでが結構大変だったので,写真を載せておく.
まず,天板を開けたところ.
右側がDAコンバーター.これをどかす必要がある.コネクタで抜き方が分からないのがあったら,押して見ると良い.向きは写真でもとっておくと後で助かる.
さらにもう一枚.
やっと肝心の基板がでてきた.
ここで,赤矢印の部分に教えていただいた「KURE556」をまず吹きかける.
その後,「コンタクトスプレー」をかけて洗い流す.後から聞いたのだが,ちょっと前の「556」では中にはいっている溶剤で基板が溶けることがあったそうだ.
本来,電気的な接点のはずなので,接点復活剤だけでいいはずだが,機械的には556の方がいいらしく,こちらの方が経験から効くらしい.本当に良いことを教えてもらった.
オンキョーのサービスマンの方に大変感謝!!
カチカチやって十分に動かしてから,液をふき取って終わり.
また,組みなおす.いや?アンプ自体が重いのでかなり大変で,次の日,ちょっと腰が痛くなった...
ちなみに,組み直した後,音はバッチリ出たのだが,ちょっとしたハプニングが...
音のボリュームのつまみを最低にしようと何も考えず,0 にしてCDを再生したら,トンでもない音がなって,びっくりした.
そうや,0 が最大だったぁ??
ま,一瞬なので大丈夫かと思ったが...
気を取り直して,∞のほうに持っていき,小さな音から再生すると,
一人のはずのボーカルが二人いる...
いや,音がビビっている...
イカン!!やっちまった??.
まあ,よく失敗する人間ではあるが,アンプを修理して,スピーカーを壊すとは...
スピーカーを見てみると,なんとウーハーの周り(エッジ)がなくなっているではないか!!
え??...
ちなみにアンプは完璧に直りました.
いつもながら,ネットの情報に感謝.オンキョーの方に感謝!!
ちなみに電話した時に最近のアンプと比べても,遜色ない音が出てたことを告げると,
「この頃のアナログアンプはある意味完成されているので,いい音でますよ.最近のデジタルアンプはソフト的にいろいろ音作ってますが,アナログアンプはそのまま出しますから.できれば大切に使ってやってください.」
と言われました.いや,本当に素晴らしい方でした.
オンキョー,ブラボ?!
大事に使います!
ところで,スピーカーどうしよう...
続く...